皆様オリンピック見てますか?
alamode的には興味ないね。ナショナリズムを煽るのは好きじゃないとか言いつつ、めちゃくちゃ見てます。力を入れてTVに向かって応援しています。一生懸命何かに向かっている姿は斜めに世界を見ているひねくれた人間もまっすぐにする力があります。
さて本題。
昨日のトラック ケイリン女子のアメリカの選手を見ていて違和感がありました。自転車はFELTのカーボンフレーム。この画像を見て何かがおかしいと感じた方さすがです。
流れる石と書いて流石です。
そう
チェーンリングその他ドライブトレインが逆です。メカニックが間違えた訳じゃないと思い調べますとこれはすごいという事が FELTのWEBサイトに掲載されています。左回りに回るトラック競技では空気抵抗、重心を考えると左側にドライブトレインがある方が良いのだそうです。
何の事?とおっしゃる方。
自転車は右側にチェーンやギアなど力を伝える部分が集中しています。それを逆にしたんです。別にそれがどうした?というなかれ。ネジの方向とかいろいろ不具合があるんです。
つまり
各国のチームは競技のための専用設計の自転車を投入していますがパーツの規格は一緒。今回USAチームは新しい規格を作ったという事です。ロックリングは逆ネジから通常のネジ方向に、ハブはフロント70mmリア95mmという事はハウジングまで新しく削り出したという事だと思うので専用設計でしょう。ハブはPHILが担当。
「常識を疑え」なんてよく安っぽい広告コピーにありますが「常識は壊せ」ですね
これがアメリカの力だと思いました。古代ローマに通じるものがあります。蛮族と戦うことになったローマ人は見方を見分けるために髭を蓄えるのが常識だった戦士に髭を剃るように命じ、現代まで大人の男性は髭を剃るのがデフォルトとなっているという事実。その当時髭を剃った兵士を見た敵は腹を抱えて大笑いしたそうです。
ただこの自転車に僕が乗っても金メダルはおろか、オリンピックいや選考会ですら勝てません。
多分ドーピングしても…無理。
という事で選手に拍手!
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