ペイパル マフィアの親玉

ずっと気になっていた本でしたがやっと読みました。

みんながお薦めするだけあって確かに良い。読んでいる途中ある種の興奮を味わいました。この一週間持ち歩いて何度も読み返していたぐらいです。

 

ただ、ひとつひっかることがございます。

本の中に競争と独占について書かれているのですが、平等という概念が抜けていると思ったからです。競争はよくないこととして書かれています。理由もよくわかります。ただ元々のアメリカの理念からはかけ離れていると思います。抑圧されたヨーロッパ社会から新世界を作ったアメリカの理念には平等という理念があったはずです。

 

結局はアメリカも、この先ヨーロッパのように階級が生まれるということです。トランプしかり。

 

賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?

これが著者のピーター ティールさんが必ず聞く採用試験の質問だそうです。

 

僕ならこう答える

法もインターネットも平等な社会であるはずだか、実は違う。

 

この本はテクノロジーの本というより社会学の本に近いのではないか、

マックス ウエーバーについての本を読んだ時のような興奮を個人的には味わいました。