黒皮の鉄

たくさんのお問い合わせいただく中でどうしても価格面でご希望に添えないことがありました。

 

ドリッパースタンドの6連です。

ドリッパーを6個並べて使用できるドリッパースタンドの製作です。

 

alamodeのドリッパースタンドでは3個までです。2つで併用していただくか、別注で製作するかになってしまいます。6個を同時に使用するドリッパースタンドもなると強度を上げないといけませんので無垢棒の径を太くしないと責任が持てません。そうなるとどうしても素材の原料も上がるので価格面で折り合いがつかないことが多々ありました。

 

そんな折、ポートランドの特集の記事を読んでいてポートランドのデザインは黒皮の鉄と黒板塗料の「黒」にオークのプレーンな木目とチョークの「白」が基調だなと思った矢先にピンときました。オークで黒皮の無垢棒で作れば6連でも問題なくしかもコスト的にもこなれた値段になると。

 

ということで早速試作。今回はオークの材が長いものが手持ちになかったので4連です。

黒錆加工は熱したら油で皮膜を作るのが一番手っ取り早いです。そこでWD40です。バーナーで熱した鉄にWD40をシューっとふりかけるとそれば素晴らしい香りが部屋いっぱいに漂います。ですのでリビングではやめましょう。この作業は食用オイルを使えばキッチンでもできますよ。鉄のフライパンや中華鍋の黒色も同じく黒錆加工です。コンロで炙って煙が出るくらい熱くなったらサラダ油でもオリーブオイルでもいいので雑巾に染み込ませてひと塗りすれば黒錆の皮膜が出来ます。わかっていると思いますがやけどに十分注意してくださいね。

 

問題が一点、黒錆加工の鉄の問題は水に濡れると赤錆が出やすいことなんです。塗装にしようかな。

とりあえず今試作している試作乞うご期待。