先日NHKでもやっていましたがアフリカのコンゴ共和国にはサップまたはサプールというエレガンスを競う人々がいるそうです。普段は質素な生活をしながら洋服代に収入の半分以上注ぎ込むような伊達男たち。娯楽の少ないコンゴの人たちからはエンターテイメントの一つのようだと番組では伝えています。
彼らの独創的なスタイルを集めた写真集を本屋さんで見ましたが表紙に序文:ポールスミスとあるのでポールスミスの企画ものだと勘違いして、パラパラめくったことを後悔です。土埃舞うスラム街に颯爽と糊の効いたシャツに折り目正しいパンツ。ポールスミスのアートピースだと思っても仕方ありません。
フォトグラファーはDaniele Tamangniさん。WEBサイトを見てみてください。内戦を乗り越え命を削るように彼らはサプールするんです。彼のホームページにありますがコンゴにおいてエレガンスということは非常に重要でありフランス植民地時代の白人の影響を受けエレガンスが土着の文化と絡まりある独特なスタイルになったようです。
洋服が汚れるから争いごとはしないと言いつつも何者にも屈しないその姿勢はその昔の下剋上を歌舞いた人々を連想させます。能や歌舞伎に通じる強い文化の根底を見た気がしました。
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