ある雑誌にヘビーデューティーという考え方を紹介した本として掲載があったこの本を当時探しましたが確か絶版で手に入りませんでした。めでたく復刻されて文庫化されました。
著者の小林さんが実際に行って、見て、聞いて、触って、嗅いで、きた事実を事実として手触りのような感覚をもって書かれている本です。PCが発達した現代では決してできないことで、膨大な時間とお金そして楽しいとだけしか思わなかっただろうけど多くの労力がかかったと思います。
これを読んだ当時の若者はアメリカに憧れるよ。alamode general storeもこの本に取り上げられている多くの物やことに知らずに触れて上等という考え方に至っているのだと思いました。否定のしようがありません。
詳しくはぜひ読んでいただきたいのですが冒頭に「ヘビーデューティとは物の本質をふまえたもの」であるとあります。まさに。「また本来の姿だからこそウソではない本当の美意識が宿るのだ」とあります。もう深く同意です。
さらに物の本質とはセルフエイドという生き方に基づいているということ。セルフエイドとは自分のことは自分でということかと思います。1970年代に広まったこの考え方はwhole earth catalogからだと思います。確かにmacにはセルフエイドの考え方が息づいていると思います。windowsには無いね。
70年代とは少し違いますが上等という価値は現代のヘビーデュティーを探すことなのだと思った次第です。つまりは物の本質を見極めること。現在の世の中でセルフエイドという考え方を見つめ直すことが重要だととも思った次第です。
めんどくさく考えずに70年代に紹介された風俗として見ても面白いですよ。僕は発見しましたよ。グレートパシフィック・アイアンワークスというお店が紹介されていますがオーナーのイボンショイダードさんパタゴニアの創始者です。おそらくこれがパタゴニアの日本初紹介なんじゃないかな。
びっくりしたのは1975年にLLBean本社前で撮られた小林さんの写真の格好がその当時まだ生まれてもいない僕の格好そっくりです。あれ?オレの写真かなって思ったぐらいで。ぜひご覧になってください。
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