プア・オーバーの語源と源流

VIA: the New York Times
VIA: the New York Times

ドリップコーヒーを最近はプア・オーバーなんて呼び方をされたりします。ちまたではサードウェーブコーヒーなんておしゃれなコーヒーの呼び方もありますね。もうalamode general storeはおしゃれに憧れていますので積極的にプアオーバーという呼び方を採用しようと思います。

 

採用するからには無知はいかんので プアオーバーの語源を調べてみますと「POUR」で「POOR」じゃないんです。weblioによりますと

a〈液体などを〉注ぐ,つぐ,流す.

b〔…から〕〔…に〕注ぐ,つぐ

c〈人に〉〈液体などを〉ついでやる.

d〈…を〉かける.

つまり「プア・オーバー」とは「〔やかんから〕注ぐ」という意味だったんですね。

勝手にスラングから派生した呼び方かと思ってスペルをpoorと勘違いしていました。

 

いろいろ調べていましたらPOUR-OVER のレシピが丁寧に書かれたCNNの記事の中に、

New York Timesの記事が口コミを呼んで広めたとCNNがさらに広めています。New York Timesの記事は内容も秀逸です。

 

ルーツはやはり日本で、オークランドにあるBlue Bottle Coffeeのフリーマンさんが2007年に来日した際に渋谷のコーヒー屋さんでコーヒーを飲んですげーうまかったそうでドリップコーヒーの入れ方はセレモニーではないけれどセレモニアスだったと、つまり茶道のような作法に近い物だったと感じたそうです。この辺については日本の皆さんはご理解いただけるかと。

 

その後ハリオだったりカリタだったりの日本式の道具がアメリカに渡って受け入れられさらに進化していったそうです。詳しくは記事をご覧ください。

 

プアオーバーの源流は渋谷にあったんです。ドリッパーから落ちる一滴が大河になったかのようです。もうメルヘン。コーヒーの歴史はwikiに任せるとして1908年ドイツのメリタさんが最初にフィルターを使ったコーヒーの淹れ方を考案し、日本にやってきてスタイルはかなりの完成の域にまで到達したと思います。

 

かなりガラパゴスな進化をしたと思いますが、到達した技術はそのまま海外で受け入れられてより発展する。これ他の事でも通じるような気がしますね。